【マネジメント人財育成コース】第3講を開催しました
とちぎ経営人財塾第6期のスタートから通算で6回目の講義となる「マネジメント人財育成コース」第3講の日を迎えました。受講生30名(欠席3名)での開催となりました。
本コース 第3講は弊社執行役員 コンサルティングチームリーダー 市川が講師を務め「経営人財に必要な財務スキルと収益モデルの構築」というテーマで開講いたしました。
講義の序盤は、第2講 リーダーシップ論の振り返りを行いました。
前回の学びを基にファシリテーションを実践した感想や、上手くいったこと・いかなかったことをグループで共有しました。
- 口を出さず、部下に思い切って任せたら上手く行った
- 会議の事前準備が大切だと分かった
実感の伴った受講生の感想が非常に印象的でした。
今回のテーマである財務は、第6期の受講生の中では普段から関わっていらっしゃる方があまり多くない分野です。はじめは受講生の緊張こそ見られたものの、講義を通じてチャットやグループワークを積極的に活用し、みなさん理解を深めていくことができました。
講義の中盤は、自社の利益のポイントはどこか?という問いかけに始まり、売上と費用の関係性、費用を変動費と固定費へ分解し、損益分岐点を実際に導き出して自社の利益構造を考えることができました。
講義の終盤は、会社存続のために大切なキャッシュについて学びました。
運転資金の改善のために、以下のような意見を出し合うことで多くの気付きが得られました。
- 売掛金を減らして短期間でのキャッシュインを増やす
- ロットの少量を納入し前金・内金をもらえるようにする
- 買掛金を手形払いにする
- 分割払いでキャッシュアウトのペースをゆるめる
- 支払先を分散してキャッシュアウトのタイミングをずらす
しかし、これらを自社の協力会社に要請すれば良いということではありません。5者を大切にする、「人を大切にする経営」の観点も併せもち、それぞれを最適なバランスで実践することの重要性にも気づくことが出来ました。
チャットで頂いた受講生のご感想の一部をご紹介いたします。
- 自社の損益分岐点を算出してみたい。
- 自社のKPIが何かもう少し深く考えてみようと思いました。
- 協力会社は大切だと思いました。
- 損益分岐点を変える為に製造工程の改善が必達であり、新たな商品価値を創出し互いに利益向上につなげる
- 運転資本の削減をぼんやりと捉えてしまうような感じでしたが、毎月の仕掛をより細やかに回転率を上げるようにしていきたい
実際に損益分岐点を算出したいという方が多くいらっしゃったことが印象的でした。
懇親会では、株式会社テクノスチールダイシン様と、株式会社オリオンコンピュータ様の会社紹介をいただきました。それぞれが両社ともに自社の独自の取り組みをご紹介いただき、非常に活気ある懇親会となりました。
今後一層懇親会での交流を深めていけたらと思います。