【人を大切にする経営学コース】第2講を開催しました

とちぎ経営人財塾第6期のスタートから1ヶ月が経過し、「人を大切にする経営学コース」第2講の日を迎えました。
受講生33名全員での開催となりました。本コースの第2講は株式会社アタックス 代表取締役社長 西浦道明氏を講師に迎え『次世代経営に必須な財務アタマ経営』というテーマでご講義いただきました。

第1講の坂本光司先生が論語であるならば、西浦先生は算盤の専門家である。論語は企業経営における「温かい心」であり、算盤は企業経営における「冷静な頭」である。
西浦先生は講義の最初にこうおっしゃっていました。

次世代経営に必須な「財務アタマ経営」を受講生にとって非常にわかりやすく解説していただき、学びの多い講義となりました。

財務アタマは、価値創造思考、安定基盤思考、主体性思考、キャッシュフロー思考の4つの大分類から構成され、これらの下位に16の小分類が位置しています。
常に高い付加価値を創り出すための創意工夫を実践していくこと、商売を支える安定した基盤を築くこと、人の生産性を高めていくための思考法、良い財政状態を築くためのキャッシュフローの捉え方、それぞれ16の小分類を基に事例を交えて解説いただきました。

・値決めこそが経営
・利益の正しい使い方
・一人あたりの付加価値や時間あたりの付加価値を高める

など普段あまり意識することのなかった視点が多く、経営陣のみならず様々な立場の人がこの財務アタマを意識して実践することで、財務の視点から会社がより良くなっていくのだと感じることができました。
受講生の皆さんにおいては、普段から経理業務に関わっていないとあまり聞き慣れない財務に関する単語に頭を悩ませながらも真剣に講義を聞いていた様子が非常に印象的でした。

講義後のディスカッションの時間では、付加価値の高め方の切り口やストックビジネスの事例など、計7つの質問を西浦先生にお答えいただきました。
受講生からの質問が特に重複した付加価値を生み出すための切り口は何かという問いに対し、同業他社がやらないようなことをやる、強い思いをもって商品開発をする、と答えられていらっしゃいました。

懇親会ではいよいよ受講生からの会社紹介が行われ、東京オート株式会社様とファーレン栃木南株式会社様からご紹介いただきました。それぞれの発表に対して受講生から会社独自の取り組みに関する質問が飛び交い、非常に活気ある懇親会となりました。

今後一層懇親会での交流を深めていけたらと思います。