【DX推進人財育成コース】第3講を開催しました

とちぎ経営人財塾第6期のスタートから通算で14回目の講義となる「DX推進人財育成コース」第3講の日を迎えました。
弊社デジタルマーケティングチームリーダー 新井を講師に、「守りのDX 生産性向上のためのデジタル利活用」というテーマで開講いたしました。

序盤は、前回講義後に受講生が取り組んだ課題の振り返りを行いました。
既存ビジネスの強み、顧客ニーズ、デジタル技術をかけ合わせて、新たな切り口のビジネスを生み出す発想課題です。
振り返りからは大きな3つの方向性が見えてきました。
①ニーズとサービスを繋ぐマッチングビジネス化
②ニーズのある情報を集めたプラットフォームビジネス化 
③自社の既存事業におけるDX視点の付加
さらにその後のグループでの共有を経て、視野を広げることができたようでした。

中盤では、守りのDX推進のために使われるツールとその役割を学びました。
CRM(=顧客関係管理)とは、顧客を理解し最適な戦略を打つために顧客データを可視化して利用するという広い概念で、
この中には以下のようなツールが含まれています。
例えば、SFA(営業に特化し、トップセールスの行動をプログラム化して再現性を持たせるツール)、MA(見込み客へのアプローチを自動的に行うなど、webサイト及び蓄積した顧客情報を軸として発掘・顧客化するためのツール)が挙げられます。

また、テレワーク環境の実現や生産性向上のためのツールについても学びました。 
クラウドストレージを利用すれば、社内情報を安全に保管し社外からのアクセス可能にできます。また、テレワーク下での情報共有にはグループウェアも欠かせません。比較的導入コストが低く、コミュニケーションを効率化することができます。
生産性向上のためのツールとしては、定型的なデータ入力作業を自動化できるツールであるRPAが例として挙げられました。

いずれのツールにおいても、ただ導入するのでは意味がなく取捨選択が大切だということが分かりました。
メモを取りながら、真剣にツールについて学ぶ様子が見え、大変印象的でした。

最後に、自社におけるツールの活用についてのワークを行いました。
自社にどのツールを導入すれば生産性を向上させられるかについて、個人で意見をまとめた後にグループで共有しました。

ご意見の一例をご紹介します。

  • 社内の情報共有のためにクラウドデータサービスを利用したい
  • SFAを導入して  個人のノウハウを共有したい
  • RPAを導入して、時間を取られる事務処理や顧客データ登録作業、FAXでの注文受注を効率化したい

また、受講生の発表からは導入や運用面での共通の課題点も見えてきました。

  • すでに入れてあるシステムについて相互の連携ができていない
  • ツールを入れたけれど、全員が活用しやすいものではない
  • どういったツールを入れるべきか分からない
  • コストがあまりかけられない

次回のDX推進人財育成コース最終講は、実際に導入する際の考え方に触れるテーマであり、受講生がお持ちの課題点について深く考えることができるでしょう。

懇親会では、宇都宮文化センター株式会社様に会社紹介をしていただきました。自社独自の取り組みをご紹介いただき、非常に活気ある懇親会となりました。

今後一層、懇親会での交流を深めていきたいと思います。