幹部候補生まで人財塾で学んでもらいたいと考えています

受講生座談会[企業派遣]

東京オート株式会社

代表取締役社長 中村 浩志

支援本部部長 川崎 雅博(第3期受講)

事業本部部長 蔦井  聡(第3期受講)

事業本部部長 山藤 幸夫(第4期受講)

人材開発室課長 諏訪 孝明(第4期受講)

― 人財塾に社員を派遣した理由は。
社内での仲間を増やしたいと考えました。経営者は孤独だという声も聞きますが、私はそうは思っておりません。経営は一人で考えるものではなく、皆で考えて質を高めていくものと考えているため、他の研修も含めて周りを巻き込んでいくようにしています。
「良い会社」「良い組織」をどう作ろうと悩んだときに、坂本先生の「人を大切にする経営」「人本経営」という言葉にとても惹かれたため、自社に取り入れたいと考えました。伊那食品工業など坂本先生がベンチマークする企業は経営を考えるのに参考になる会社ばかりで、私が先に受講してその後社員に受講させようと考えたほどですが、早く幹部に受講してもらい、同じ方向性で同じ価値観で話ができるようになっていく、「いい会社」を一緒に考えて創っていくという形を取ることにしました。今後も、経営幹部だけでなく幹部候補生まで含めて、時間はかかるけれども、経営に興味がある、受講希望がある方から人財塾で学んでもらいたいと考えています。
― 受講の感想と今後の落とし込みについては。
様々な角度から「人を大切にする経営」を中心にしている、各講師の方が実際に経営に携わる企業の理念等を聞くことは勉強になりました。事例も豊富で、事例そのものが自社に反映させづらくても、例えば財務アタマ経営などの「考え方」は自社でも参考になるところが多いと思っています。
講師の先生方はそれぞれに著名な方ですし、良い講義が聞けるということは受講前からわかっていましたが、人を大切にするという考え方に共感した受講生が集まっているため受講生同士の雰囲気が良かったのが印象的でした。またそれを下支えして頂いているサクシードの方々の対応も素晴らしかったです。
また、各先生方からは、自分の会社に対する想いや社員に対する想いを聞かせていただきとても参考になりました。周りの受講生の方とディスカッション等で意見交換し、自分の会社をどう存続させていこうかと考えている姿を身近で感じることができ、良い機会を与えてもらったと思っています。もちろん自社でも部下と接したり教育する上で学んだことを活かしていくつもりです。
今までは同業界の会議に参加する機会が多かったので、考え方や悩み、答えが一緒ということがほとんどでした。人財塾では異業種の方が集まり、考え方や視点が違う方がたくさん集まっているので、ディスカッションで新たな考え方、面白い考え方に触れることができるのが良かったです。30年前の入社当時は社員のことは二の次という考え方が普通でしたが、ES(従業員満足)という言葉が使われるようになり、講師の先生からも「五方よし」という言葉を学んだので、改めてESの重要性に気づくことができました。
― 懇親会についてはいかがでしたか。
先生方や他の受講生から、講義中には聞けない話を聞くことができました。それぞれの受講生の企業紹介も、名刺交換や講義中のディスカッションだけではできない時間で、とても参考になりました。回を重ねるごとにディスカッションでも相手を理解した上で意見も出しやすくなるので、交流を深める上で貴重な時間となりました。
― 今後の受講生へ期待したいことは。
「人を大切にする」ということでいうと、すべての社員、特に幹部には各々の部下などの周りの社員を大切にしてほしい。具体的には、幹部にはスタッフが成長できる環境を作って欲しいし、全体として良好な人間関係を育んでほしいと願っております。とにかく育成!これしかないでしょう。みなさんの働きがいのある環境を作っていきたいと思います。
そのためには、幹部の方がこの人財塾で学んでいることを実践していくしかないと考えます。どの会社も厳しい環境の中、色々と考え抜き試行錯誤しながら経営しているわけですから、事例自体をそのまま自社に導入はできなくても、過程なり考え方は参考になる部分が必ずあります。そこに、自分たちはどうなりたいかという視点で社員と一緒に考えていくということを続けていきたいです。